Google Chromeに悪質ダウンロード阻止機能
Google Chromeに悪質ダウンロード阻止機能を付けることが発表された。Chromeも脆弱性が対策されてきているから、特にどうというわけではないが、セキュリティアップデートを含めて、気が付けばもうバージョン11である。
Google Chromeに悪質なダウンロードを阻止する新機能(ITmedia) 「Google Chrome 11」の安定版がリリース(4.28)
バージョン番号の数字そのものはたいした意味はないものの、やっと4のFirefox、9のIE、そしてOperaの11に並んでしまった。どこまでこの調子で番号が続いていくのだろうか。Chromeはブラウザとして最も後発だっただけに、早く先行ブラウザに追いつきたいという願望の表れもあるのかもしれない。それとともに期待されるのはセキュリティの強化である。
実際シェアを伸ばしていることからも、自分も次第にChromeがデフォルトのブラウザに近づきつつある。日常、Googleサービスを利用する時間が多いからである。ただ、もともとのブックマークがFirefox発なので、こちらが一応本家の扱いである。つまりGoogle Apps→Chrome、BingとWindows Live→IE、ブックマークからの一般Webサービス→Firefox、のような使い分けである。それがよいのかどうかはともかくとして、いつのまにかそうなっている。IEでGoogle Appsや、ChromeでWindows Liveへのアクセスには、なんとなく違和感があるからである。
一時期はFirefoxに、やたらプラグインを組み込んでカスタマイズするのがトレンドみたいなこともあったが、シンプルさとスピードからChromeが使いやすくなっていった。ブラウザでいろいろな何かしようとするよりも、Webサービスで済んでしまうというクラウド化の影響もあるだろう。つまりブラウザのメニューで何かをするのではなくて、ブラウザの通じてネットの中で何かをするようになったといえる。
そうなると重要なのはブラウザのセキュリティである。何かをしようと、怪しげなサイトに誘導されそうになる危険性も高まることになる。実際、Chromeは怪しげなサイトにアスセスしようとすると、背景が真っ赤な画面で警告を表示したりするので、ビックリすることもある。こうした流れで、変なファイルをダウンロードさせようとするアクションに対して、警告を発するようにするのだろう。明らかなマルウェアに対してというより、ソーシャルエンジニアリング的手口でダウンロードを促すようなファイルに対してのようである。
基本は怪しげなサイトからはファイルをダウンロードしたりインストールしないことだが、厳格にし過ぎると無名サイトなどからはダウンロードしにくいことになる。やはりここでも、アプリケーションのダウンロードやインストールが不要のクラウドに移行した方がよいということになる。