米スマートフォン市場でAndroidが首位に

 時間の問題のようにも見えたが、米国スマートフォン分野のシェアでAndroidBlackBerryを抜いてトップに立った。Googleがトップという言い方は少し違うと思う。あくまで「Android」を御旗にした連合軍だから、1社でハードウェアからOSまで供給するメーカーとは事情が異なるからである。

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 供給力の多数決の原理からしてAndroidがトップに立つのは当然としても、これまで携帯市場を握ってきたRIMやNokiaにしてみれば容易ならざる状勢である。RIMは2位どころが、もうすぐ3位のAppleにも抜かれそうである。携帯の世界市場でメーカー別ではトップのNokiaAppleに急接近されている。NokiaBlackBerryの旧勢力が、iPhoneAndroidの新興勢力に追い込まれている形である。そこで「敵の敵は味方」とばかり、NokiaもRIMもMicrosoftとの提携を進めることになった。NokiaWindows Phone 7の採用を、RIMはBlackBerryの標準検索エンジンにBingを採用することになった。Google検索を採用していればAndroidに有利に働いてしまうとの読みだろうか。



 一方でブランドとしてのイメージで、AppleGoogleを抜いて1位になったという。Googleのサービスは多岐に渡るが、Appleは明らかに近年のiPhoneiPadによるところが大きい。GoogleAndroidそのものでブランド力を持っているとは思えない。Google純正としたスマートフォンが売れなかったことがそれを示している。単一の製品でブランドを比較するとすれば、両者はだいぶイメージがかけ離れている。Googleにはサービスのオープン性やネットの中でのグローバル性にブランドを感じているのであって、製品の高級感とか緻密なデザインなどに感じているものではないだろう。