2010年総務省通信利用動向調査

 総務省の2010年通信動向調査の結果が公表されている。時代とともにインターネットの普及動向、変遷がとらえられる。経済は沈滞か下降だが、ネットに関してはまだまだ右肩上がりの傾向が続いている。最近の傾向を説明する際にも、直接的に納得させられるデータでもある。

総務省の通信利用動向調査、光回線の..(INTERNET Watch)
平成22年通信利用動向調査の結果(総務省)

 まずインフラ面では光回線の利用世帯が5割を超えたという。昔を思い出せば、確か2010年というのは高度情報化社会を目指す目標の年であったはずである。急速なインターネットの普及に応じて、光ファイバーの敷設を前倒しで行った目標が2010年だったのである。地域で格差はあるものの、5割越えとはその目標が現実になりつつあるということだろう。


 利用者の年代でいえば、高齢者が増加してきた。これは高齢化社会が進んできたことの表れでもあるから、こうした年代をターゲットにしたネットサービスの充実、あるいは手助けできるソーシャルネットワークの構築が望まれることが示唆される。


 企業の利用のトレンドは何といってもクラウドである。現実の導入にはセキュリティの意識など、いろいろ課題はあるものの確実に進む傾向ではあるだろう。クライアントレベルでは、やはりスマートフォンタブレットPCの採用が、いろいろなシーンで進んでくることだろう。


 この公開データは、Excelでうまく加工した上で、何かの説明資料やプレゼン用に利用できるので有用ではある。