6月8日に「World IPv6 Day」開催

 ほとんど意識することなく、過ぎ去ってしまった6月8日開催の「World IPv6 Day」。GoogkeやFacebookYahoo!などが参加したらしいが、大手ベンダーや通信業者だけの問題で一般ユーザは意識しなくてもよいことなのだろうか。

6月8日開催の「World IPv6 Day」って何?..(INTERNET Watch)
「World IPv6 Day」が無事終了、大きな混乱はなかった模様(6.9)
IPv6 への移行に向けた実験を実施します(Google Japan Blog 6.1)

 「IPv4アドレスの枯渇」はセンセーショナルなニュースだが、さりとてその代替となりそうなIPv6への移行への気運が盛り上がるかといえば、そうでもない。本来ならもっとIPv6を積極的に学ぶとか、ビジネスチャンスと捉えるような話になってもよさそうだが、動きは鈍いようだ。あるいは一般ユーザには影響を与えないように事を進めるというのが、大手の方針になっているのだろうか。


 もう6,7年前くらいに来るべき時期に備えて、ネットワークの勉強の一環でIPv6も勉強しかかったことがあるが、128ビットのアドレスを見るとやる気が失せるし、当時はちゃんとしたテストツールが整備されていないこともあり、LANの中でテスト的にIPv6ネットワークを作るのも大変だったようだ。現在はOSからIPv6対応になっているから、もっと楽に作れるだろう。ただ、現在は関心が向いていない。これは自分だけのことでもないだろう。


 そのテスト的ネットワークがグローバルな形で1日だけ施行されたのが今回の試みであるようだ。自分が関心が高かった6,7年前と決定的に変わったことは、Webが完全にネットの中心になっていることである。それゆえ実験でも、WebサイトやWebサービスIPv6対応が優先的に行われたようだ。クラウド化が進んでくればIPアドレスも仮想化ではないがユーザほとんど意識する必要がなくなり、問題は従来のようにユーザ自らサーバーを公開することになるだろう。