攻撃的ハッカー集団が跋扈する

 ソニープレステサイトの情報流出の発覚以来、次々と攻撃的ハッカー集団の犯罪行為が明らかになりつつある。もはやどこかのサイトに脆弱性が存在してセキュリティに問題がある、などというレベルではなく、ネット上の無差別テロである。技術レベルが高いことは確かだろうが、完全にどこかイカレているとしか思えない。

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 ソニー相手だけでなく、FBIなどにも攻撃を仕掛けるなど自分たちの存在を誇示するために、あえて大きな組織を標的にしているようだ。そこには何かに警鐘を鳴らすためだとか、特定の目的があるのではないようだ。犯行声明なども出したり、ネット上のアルカイダにでもなったつもりか。また、どうやら世界にいくつもこうした集団はあるようで、どこかの集団がテロで名を上げれば、それに刺激されて別のテロも起こしているようでもある。ネット上だけに国もターゲットも場所は特定しにくい。


 ところで「ハッカー集団」などと呼べば、「それはハッカーではなくクラッカーというのが正しい」などとお叱りを受けたものだ。本来ハッカーという言葉は、PCに詳しく、それを進歩させてきた人達のことを尊敬の念をこめて呼ぶ言葉だからだというだった。しかし、やはりこういうテロ犯罪の犯人グループのことは「ハッカー集団」と呼ぶ方が世間的にはしっくりくるようで、いくら「その言葉の正しい使い方は・・」とご高説を垂れたところで、実際使われている方が正しいことになるようだ。それに最近はPCやネットに詳しい人のことを、むしろわざわざハッカーとは呼ばなくなったように思う。