Googleが「Blogger」「Picasa」の名称変更か
内容の変更ではなく、名称の変更くらいならどうという話題ではないが、前日のGoogleリアルタイム検索だけでなく、Googleサービスの位置づけの再編を表していることならば、やや注目されることかもしれない。噂の域を出ないが「Picasa」と「Blogger」が、それぞれ「Google Photos」と「Google Blogs」という何の変哲もない名称になるのではないかという。
「Google+」公開で「Blogger」「Picasa」名称変更か(CNET Japan)
もともとPicasaもBloggerも買収したWebサービスの名称である。YouTubeのように、そのWebサービス単体としてのシェアが圧倒的ならともかく、少なくともWebアルバムならFlickr、ブログならWordPressには及ばない。あくまでGoogleのWebサービス全体の利用の一環で連携的に使ってみようかどうか、というところである。SNSであるOrkutなどは、国にもよるが、そもそもGoogleのWebサービスであることさえ知られていないのではないか。
そこに今回「Google+」がGoogleのWebサービスに投入されることになる。おそらくこれはFacebookとTwitterを意識しているものであり、単なる1つのWebサービスとしてよりも、Gmailと並んで、Webサービスの中のプラットフォームとして位置づけたいのではないだろうか。そうなるとき、あまりユニークな名称のWebサービスは、継続的な古いサービス1歩引かせて、他のWebサービスと横並びにしておきたいのだろう。ユニークな名称で残りそうなものはYouTubeだけになるかもしれない。Googleとしては、それだけGoogle+に賭けるWebサービスの再編に期待をかけているのかもしれない。リアルタイム検索の一時休止も、その再編の一環なのかもしれない。
Webサービスの名称変更をしばしばやるのはMicrosoftだが、こちらはあまり流行らなかったものの目先を変えるためにも見えるし、Yahoo!などはWebサービスそのものが終了になってしまうことが多く、それぞれ事情は違うようだ。Googleにとっては、やはりFacebookとTwitterに対抗するための、Webサービスのリニューアルといえそうである。