Google+をGoogle Appsユーザーに提供へ

 話題だけが先行しがち?の「Google+」がGoogle Appsには標準で提供される見通しだという。Google+SNSというより、コラボレーションツールだとみれば、当然ではある気がする。

グーグル、Google+をGoogle Appsユーザーに提供へ(ITmedia)

 現在のところ、Google+は先行して登録したユーザだけが試用できる形になっているようだが、これはプライベートクラウドのツールにありがちなやり方である。以前、IBMのツールもそうだったし、最近ではさかんにいろいろなページのバナーで宣伝しているSalesforceの「Chatter」もそうしたものであるようだ。不特定のユーザ同士というより、リアルの関係者同士のコミュニケーション、コラボレーションに役に立つというのが売りであるからである。


 Googleクラウドのベースは、やはりGoogle Appsである。昨秋、GoogleサービスのほとんどすべてがGoogle Appsから利用可能になったことからも、それがうかがわれる。とはいえ、本当にビジネスの場でのプライベートクラウドとして利用するには、Gmail以外、プラットフォームになりうるサービスは意外と少ない。Google Groupsにしても古臭い掲示板風でサービスも縮小された。そこに投入されたのがGoogle+なのだが、まだSNSとしての実力が発揮できるかどうかは未知数であろう。何やらChrome OSの登場前のようでもある。


 自分も積極的ではないが、Google Apps利用者でもあり管理者でもあるので、Google+が利用可能になった折には、ぜひGmailに代わる役割が関係者同士で利用できないか、試してみたいと思う。一応、話のタネにChatterも同様の目的で試しているので、その一環である。Facebookを利用するのとでは、一味違うものになってくれていればよいのだが。