なでしこジャパンが女子W杯制覇

 休日の今日はこのニュースに限るだろう。なでしこジャパンが女子W杯を制覇、女子サッカー世界一となった。アジアの国としても男女通じて初の歴史的快挙となった。

なでしこ世界一!沢がMVP/女子W杯(nikkansports.com)
宮間さらり…冷静プレーで救う/女子W杯
岩清水覚悟した!人生初の退場/女子W杯
米メディアもなでしこ絶賛/女子W杯(SANSPO.COM)

 いつのまにか、これほど短期間のうちに実力を付けたのだろうか。決して恵まれた環境とはいえなかったに拘らずである。十数年前までは、アジアの中で韓国や北朝鮮などに勝つことさえ、快挙といえるレベルだった。仕事やアルバイトをしながら、ようやくサッカーの練習をしているような状態であることをテレビの特集で見た記憶がある。現在でも、それは大きくは変わっていないはずである。また技術的には男子とは比べるべくもないが、当時は動きがスローであまり見ていられないという印象だった。


 それがこのW杯でのプレーでは全く印象が変わった。沢のゲーム土壇場でのゴールはもちろん、多くの絶妙なプレーも見られた。宮間の正確なキック、FKなどは欧州でも絶賛されていた。また岩清水の決死のスライディング、そしてPKでのGK海堀のセーブなど、W杯それも決勝の土壇場でできたということに恐れ入る。特に準々決勝でドイツに勝利してから神がかり的であったようだ。


 日本の選手はみな小さい。ほぼ160cm台、体重も50キロ台中頃がいいところである。170cm以上ある選手は1人だけということだ。それが欧米のフィジカルにも強い選手ぞろいのチームに立ち向かって勝利したわけであるから、サッカーの可能性ということも考えさせられた。個人的には、あのアフロヘアの荒川に期待していたのだが、ケガで今回の代表には入れなかったようだ。それでも多くの有望選手が育っていたようだ。ともあれ、震災以来、久々に日本中が沸いた明るいニュースだった。