Skype for Androidにビデオ通話機能が対応

 最近、Microsoftに買収されたばかりのSkypeではあるが、いよいよスマートフォンタブレットの標準ツールとなってきそうだ。Androidの多くの機種に対応してきたという。SNSをプラットフォームとしたとき、重要なアプリの1つであるといえるだろう。

Skype for Androidのビデオ通話機能がGalaxy Sなど..(ITmedia)
通話とチャットが無料に―Androidアプリ「Skype」は..(3.2)

 PCのときから利用している人には当然であるが、音声通話だけでなくチャットやビデオ通話、昔からいうところのテレビ電話機能がSkypeユーザ同士ならば容易に実現することができる。もっともPCの場合には、マイクだとかヘッドセットだとかWebCamだとか、接続が煩わしい面もある。スマートフォンの場合、もともとこれらに必要な機器が装備されているからずっと容易であろう。日常的に必要な人にとっては、Skypeのためにスマートフォンを持つ、というのもアリになるかもしれない。


 当初、「スマートフォンSkype」というコンセプトにはやや違和感を覚えたものである。PCならば通話機能を持たないので、Skypeを入れて通話もということは理解できるのだが、もともと音声通話機能を持つ携帯電話の延長のスマートフォンなのに、その機能は使わないで、わざわざ音声通話をインターネットのパケット通信で行うというからである。しかもSkypeは無料とはいうものの、パケット料金がかかるというのもPCとは異なるところである。最後は結局、電話の通話料とSkypeによるパケット料金と、どちらが安いかということになってしまう。後者であるならば、極端な話、スマートフォンには電話番号は不要であることになるだろう。


 自分も震災がきっかけで、実は国内の知り合いや家族にもPCからSkypeで頻繁に普通に電話するようになった。いざというとき、携帯電話が通じなくなったことが大きい。震災直後、固定電話や携帯電話をいろいろな組み合わせで電話してみたのだがどれも通じず、最後に国内ではほとんど使ったことがなかった(料金が海外に比べて高いという先入観があった)Skypeを思い出して電話してみたら一発で通じたからである。Skype−>固定電話、Skype−>携帯電話なら後者はやや高めだが、前者は長距離電話相当なら1500円のクレジットを購入しておけば、地域によらず、かなり安くつくだろう。もちろんSkypeユーザ同士ならそれに越したことはない。


 それが今後はスマートフォン同士で、ごく標準的に行われることになるのならば、いよいよ従来の電話機能は不要であることになる。問題はパケット料金だけのことになる。そしてそれは電話という独立したものではなくて、チャットやメールなどと同様に、SNS全体の中の一つの機能という位置づけになっていくのではないだろうか。