インターネット白書2011

 日常的にネットニュースなどをチェックしていれば感じられることだが、あらためて統計を示されると再認識することも多い。「インターネット白書」はもう16年目だというが、毎年1年でネットを取り巻く動向は、国内的にも大きく変化していることを客観的データとしても利用できるものであるだろう。欲を言えば、やや高価な書籍ではある。

「インターネット白書2011」で見る最新動向(1)(INTERNET Watch) 
「インターネット白書2011」で見る最新動向(2) 
「インターネット白書2011」で見る最新動向(3)

 今年の特徴的な点は、早くも震災に関連する動向を真っ先に採り上げたことである。ネットが震災時にどれだけ機能したか、原発事故のリアルタイムの状況にどれだけの対応できたかは、およそIT(ICT)に関わる者にとっては、非常に重たい課題として残ったと思う。昔(といってもせいぜい神戸の震災時)ならばテレビの前にクギ付けになっているしかなかったが、今回はネットからより正確な情報を得ようとすることが可能だったからである。


 個人レベルでは、家族や知人の安否確認方法は何だったかをアンケートしている。やはり携帯電話が多かったというものの、震災直後は被災地でもないのに通じなかったことが大問題だったはずである。昨日にも書いたが、自分のようにSkype経由で電話したというケースは、まだまだ少なかったのだろうか。


第1部 震災復興とインターネット
第2部 ネットビジネス動向
第3部 通信事業者と製品技術動向
第4部 社会動向
第5部 個人利用動向
第6部 企業利用動向


インターネット白書2011

インターネット白書2011

 一般の動向としては、スマートフォンユーザの増加、SNSFacebookが伸びてきてはいるもののいまだにmixiが、そして検索は相変わらずYahoo!Japanがトップに立っているという、国内のガラパゴス状態を示しているかのようである。あとはクラウドの動向は、どれだけ結果が出ているのだろうか。