Firefox 6 がリリース

 Firefoxが「早くも」バージョン6に更新された。先に、6週間ごとのアップデートが予告されており、6月のバージョン5から6週間よりやや遅れた正式版となったようだ。

Mozilla、「Firefox 6」の正式版をリリース ..(ITmedia)
Android版「Firefox 6」リリース、デザイン改善、タブレットに対応(マイコミジャーナル)

 肝心の内容にはPC版では表面的な変更はほとんどないことから、実質的には脆弱性への対応だったと思われる。以前であればマイナーバージョンアップの範疇だが、ここでは5→6のメジャーアップとなっている。そもそもバージョン番号に小数点がなくなっている。唯一、ロケーションバーの中でのURL表示のドメイン名の部分が太字で強調表示されるようになった。とはいえ、そう言われるまでは気が付かなかったくらい「マイナーな」変更である。ただAndroid向けにはユーザーインタフェースの変更もなされたようである。


 結局、アップグレードサイクルの変更は、マイナーアップをメジャーアップに桁上げしただけのように見える。バージョン2→3→4へのアップグレードまで何年かかったかさえも忘れてしまっているくらいである。ところがFirefoxにとっては、後発のGoogle Chromeがすでにバージョン13で内容的にも機能的にも追い上げられているし、IEも長らく6のままだったものが、ここ何年かで9までアップグレードしている。Firefoxだけイメージ的にも、バージョン番号を3や4のあたりのままでノンビリとするわけにもいかなくなった、というところだろう。このままのペースでいくと、ほぼ1年後にGoogle Chromeのバージョンに追いつくことになる。


 イメージ的にはバージョン番号よりも、内容的にGoogle Chromeに似てきていると思われる。Google Chromeとあまり差がなくなったときに、GoogleがスポンサーになっているFirefoxの位置付けはどうなっていることか。