Android搭載「Sony Tablet」を発表

 ソニーもようやくタブレット市場に参戦というわけで、Android搭載でその名も「Sony Tablet」そのままである。iPadに比べて、何か特徴はあるのだろうか。

ソニー、Android搭載「Sony Tablet」の「S」と「P」を発表(ITmedia)
価格もハードウェアも凡庸-「Sony Tablet」に海外で厳しい評価

 モデルは標準的な「S」と、デュアルディスプレイで折りたためる「P」があるという。「S」の方はタブレットとしては凡庸に見えるが、電子書籍配信サービスの他に、ソフトウェア的にはソニーならではの音楽やビデオ、またプレステのコンテンツも実行できるという。


 「P」の方はややユニークだが、折りたたんで2画面にして見る必要性がどれだけあるかである。電子書籍を意識するなら、本のように見開きで2ページ同時に表示させるようにして読むということだろうか。それ以外の用途では案外不便になるかもしれない。これもソニータブレットに対するコンセプトがどこにあるのかだろう。


 さて早くも海外の評価は厳しいものであるという。後発だけにiPadの価格より低くなければ意味がないとのことである。現状では通信キャリアによってデバイスが制限されるスマートフォンならばともかく、タブレットなら同じ価格ならば製品としてはiPadの方を選ぶだろうという。よほどiPad以上の機能と魅力を備えないと、ソニーとしての「プライド」は世界の市場では受け入れてもらえない。そうするとソニーとしては、世界よりも国内の市場を狙ったものではないかと思えてしまう。日本語の電子書籍市場おうが立ち遅れているだけに、国内でのタブレットソニーの方が安心という「幻想」をユーザに持ってもらうしかないのではないか。何やらソニーウォークマンiPodの国内市場での争いが浮かぶようである。