Microsoft Security EssentialsがGoogle Chromeを誤検知

 さすがにこれはちょっと行き過ぎかと思わせるような、「Microsoft Security Essentials」によるGoogle Chromeマルウェア扱いにする誤検知が起きたという。約3000人がChromeを削除されるなどの影響を受けたというが、「Microsoft Security Essentials」を利用しているユーザの数からすれば、むしろ少ない被害で済んだといえるだろう。

MicrosoftがGoogle Chromeをウイルス扱い、セキュリティソフトで誤検知(ITmedia)

 意図的ではないにしろ、Microsoftの嫌がらせととられても仕方がない誤動作である。「Microsoft Security Essentials」を利用し、なおかつGoogle Chromeも導入しているユーザはそれなりに多くいるだろう。自分もその一人である。ブラウザとしてはIEよりもChromeを利用して起動している時間の方がはるかに長い。フリーだけにSecurity Essentialsそのものに対する信用が揺らぎかねない。


 数時間で定義ファイルを更新して修正したというが、そもそも誤動作の原因はWindows Updateしたときのセキュリティパッチに誤りがあったということだろうか。定期的にWindows Updateをしろと急かされるが、こういうことがあるとすぐにはアップデートすることには慎重になる。どこかでWindows Updateした途端に、それが原因で既存アプリなどにトラブルが発生したなどの報告がないことを確認してからでないと、うかつにはできないことになる。データが失われるなどの致命的なことにはならないだろうが、少なくても修復のための労力、時間は誰も補償はしてくれないからである。