Google ChromeのシェアがFirefoxに迫る

 Google Chromeのシェアが2位のFirefoxに迫っている。ブラウザとしては後発ながら、さすがにGoogleならではといっていいのだろうか。また今後のFirefoxとの関係はどうなっていくことか。

「Chrome」シェア、第2位の「Firefox」に迫る--9月..(CNET Japan)

 1年程前にはようやく10%のシェアに到達したChromeだが、上昇の一途で16%に達し、もう少しで20%にも到達しそうな勢いである。IEIE 9を公開したばかりだが、相変わらず微減の傾向が続いている。もう少しでついにシェア50%を切りそうになっている。Chromeの20%超えとほぼ同時に起こるかもしれない。


 Firefoxは20%を超えてからは伸び悩みというか、なかなかIEに迫ることができなかった。そもそもGoogleが自らChromeをリリースしたのは、Firefoxが遅々としてなかなかIEを逆転することができないことに業を煮やした、とさえ言われていた。GoogleFirefoxのスポンサーでもあったからである。


 Chromeのシェアの伸びは速いと見るべきか、ゆっくりしていると見るべきか。2008年に公開されているから速いとも思えるが、ネットの世界はどんどん状況が変わっていく。当時はまだWeb 2.0が騒がれていた時期だったが、その後あっというまにクラウドの時代へとなっていった。ブラウザの役割も、そうした背景のもとに変わってきている。Chromeの伸びはGoogleクラウドへのアクセスのインターフェースとししての期待が大きいだろう。一方でニュートラルなFirefoxはむしろ頭打ちから微減となっているのも、単なるブラウザだけの機能の問題ではないように思える。


 これから先はHTML5対応をめぐって、クラウドやそれにともなうサービスとの関連で、ブラウザの人気も左右されていくことになるだろう。