Chromebookは値下げ
今や、Androidに比べてすっかり影が薄くなってしまったChrome OS。それを搭載したGoogle純正機といえるAcerやSamsungのChromebookが299ドルに値下げされるという。販売を始めてあまり時間も経たないうちに値下げされるのは、それだけ売れていない証というのが世の常だとみられるが、どうなっているのだろうか。
Google、Chromebookを299ドルに値下げ 新色モデルも投入(ITmedia) GoogleのChromebook、米国で発売―Acer製はまだ(6.16)
Chrome OSはネットブック向けだったことから、タブレットのブームには完全に取り残された感がある。何よりAndroidとの差が決定的である。本来はAndroidはスマートフォン向け、Chrome OSはノートPC向けのクラウドのクライアント向けという位置づけではなかったか。しかしChrome OSの登場がもたついている間に、iPadに始まるタブレットブームが起こり、ノートPCとの境界があいまいになる。何よりAndroidとの棲み分けがあいまいになってしまった。全く未知のChrome OSよりも実績のあるAndroidを採用した方がよいということになる。Chrome OSは、登場が遅れたために選択肢にさえ上がるタイミングがなかった。
現状ではChrome OSを推進しているのはGoogleだけである。ある意味、クライアントOSとしてのLinuxのディストリビューションの1つとさほど変わらない位置づけである。Googleクラウドのシンクライアントとして、企業などに導入されてくれば、また評価も変わってくるかもしれないが、一般向けに安売りすればよいモノではない気がする。