Adobe ReaderとAcrobatに脆弱性

 Adobe FlashといいAcrobatといい、最近とみに脆弱性の話ばかりである。Flashアニメ/ビデオにしろPDF文書にしろ、誰でも普通にブラウザにプラグインを組み込んで見ているものだけに気がかりではある。

Adobe ReaderとAcrobatに未解決の脆弱性、Windows版を狙う攻撃に悪用(ITmedia)

 PCを起動してもアップデートをサボっていると、毎回しつこくアップデートを迫ってくる。何かのしつこい広告宣伝と間違えてしまいそうである。セキュリティ対策ソフトのアップデートやパターンファイルの更新ならまだ安心できるが、アプリケーションソフトウェアのたびたびのアップデートはむしろ不安になる。その頻度が高いということは脆弱性への対応があくまでパッチ当ての一時的なもので、根本的な対策に至っていないからではないかと思えてくるからである。特にアップデートするまでの「空白」期間が不安といえば不安である。


 FlashにしろPDFにしろ、すでに完成された技術で、アップデートしても新しい機能が付け加わるという意識がない。アップデートはすべてほころびをふさぐものだけでは、アップデートのモチベーションも低くなりがちである。勢い、AppleのようにFlashは排除するべきという話になってくるのだろう。しかしPDF文書に関しては今のところそういうわけにもいかない。入手するばかりでなく、こちらから資料をPDF文書化して誰かに提供することもしばしばである。その際、まさかこちらのPDF文書が原因で相手のシステムが被害を受けた、などと誤解をされたくもないものである。なので、PDF文書を送付する際には、最新版のReaderにアップデートすることなどの注意を添えた方がよいのだろうかなどと考えてしまう。