Google Chromeが最も安全なブラウザか
Googleが資金を出しているので、やや眉唾だがGoogle Chromeが一番安全なブラウザだという調査結果がある。脆弱性の報告数などの比較ではなく、その対抗策、分析力によるものだという。
Google Chromeが最も安全なWebブラウザ―Accuvant LABS調べ(ITmedia) AccuvantBrowserSecCompar_FINAL.pdf
結果の比較表を見ただけではなんとも評価しがたいが、実際にブラウザが固まったりする現象と結びつけて解釈できるのだろうか。たとえばFirefoxではプラグインのエラーが確かに起きる頻度は高い。ブラウザのバージョンとプラグインの更新が齟齬を起こしやすいからではないかと思える。いろいろなプラグインを自由に組み込んで、自由にカスタマイズできるというのがFirefoxの売りだったはずだが、セキュリティ的にはもはやそうした発想は古くなりつつあるのかもしれない。Flashプラグインを排除したがる動きがそれを示しているのかもしれない。
結果的にはGoogle Chromeは安全で、Firefoxは不備だという印象を与えるものとなっている。FirefoxユーザにはGoogle Chromeに移行することをお勧めするということになるのだろうか。気になるのはFirefoxのスポンサーもGoogleであり、確か2012年くらいまでの契約だったはずで、その後のスポンサードがどうなるかである。Google Chromeのあくまで良きライバルとして、切磋琢磨を続けるようにするか、あるいはGoogle Chromeへの一本化を狙ってくるかどうかである。
そのうちIEはシェアの降下からして、SafariがApple製品のためのブラウザであるように、Microsoftの製品やクラウドサービスのためのブラウザに特化していくかもしれない。Office Web Appsなどを快適に利用するためには、やはりIEでという可能性は高い。IE9がそうであったように、当面はHTML5対応で機能を争うということになるだろうか。