水戸黄門最終回SP
打ち切りが発表された水戸黄門の最終回SPが終了した。水戸黄門がというより、テレビの時代劇が終わったという感じである。最終回のドラマの内容はともかく、歴代の出演者がオンパレードで、さながら時代劇の同窓会であった。
「水戸黄門」最終回は同窓会―歴代格さんや由美かおる..(JCASTテレビ) ひと:里見浩太朗さん=42年の歴史に終止符「水戸黄門」..(毎日jp)
里見浩太郎を除く現在の出演者はともかく、歴代の出演者の面々の老いが感じられた。昔のテレビの画質よりはるかによくなっているだけに、よけいにそれが目立った。考えてみれば、みな60歳過ぎになっている。あまり変わらなく見えたのは飛猿の野村将希くらいであった。それでも還暦まぢかである。さすがに42年間ともなれば、初代の「水戸黄門」の頃から残っている出演者は少なく、すでに鬼籍に入る黄門様も2人いる。
第1部は東野英治郎、杉良太郎、横内正、中谷一郎の出演で始まっている。杉と代わる里見とうっかり八兵衛の高橋元太郎は第3部から登場している。その後、助さん格さんが1人ずつ入れ代る形で、大和田伸也、伊吹吾朗、あおい輝彦らが登場してきた。同一人物で出演が長かったのは、高橋元太郎と風車の弥七の中谷一郎だった。ジャイアント馬場さんが生前「水戸黄門」のファンだったことは有名だが、テレビ局で中谷に会った時、思わず「おう弥七」と声をかけたというエピソードがある。今はもうどちらもこの世にはいない。
ゲスト出演者で気になったのは林与一である。ときどき水戸黄門には悪役として登場しているが、自分の中では中谷一郎が「助け人・辻平内」なら、林与一は「仕掛人・西村左内」のヒーローである。緒形拳の藤枝梅安、林与一の西村左内、山村聡の音羽屋半右衛門の必殺シリーズの先駆けとなった「必殺仕掛人」は時代劇の中でも特別な思い入れがある。しかし緒形拳、山村聡ともに亡くなっており、林与一が唯一の生き残りになっているのである。
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ドラマ最後の飛猿の「また、いつでも(呼んでくれ)」は、ドラマの設定ばかりでなく、いつでもまた時代劇を再開してほしいという言葉にも聞こえた。