Megauploadが著作権侵害容疑で遮断

 知る人ぞ知るオンラインストレージサイトのMegauploadが当局の取締りを受け、閉鎖に追い込まれた。著作権侵害容疑とはいうが、ストレージサイトはファイルの置き場所を提供しているだけのように思えるが、著作権侵害の当たるアップロード公開されているファイルを放置していたことが罪に問われるのだろうか。

米司法省とFBI、MEGAUPLOADを著作権侵害容疑で遮断 関係者を逮捕(ITmedia)
オンラインストレージ大手のMegauploadがサービス停止、著作権侵害で..(RBB TODAY)
「メガアップロード」閉鎖、創始者ら4人逮捕(SANSPO.COM)

 昔、anonymousFTP、その後P2P、そして現在はオンラインストレージサービスと、ネット上のファイル共有の方法は変遷してきたといえる。特にストレージサービスはHDDの価格の下落によって、大容量のサービスが可能になったといえる。動画や画像の公開と同様に、一般のファイルも簡単にアップロード公開できる。そして「共有」といえば、いつの時代もつきまとうのが著作権侵害と違法なファイルのアップロードである。そうしたサイトに国家権力で遮断するのはやり過ぎと思えるが、ネットは国境がないから影響は広範囲になる。


 今回はMegauploadが摘発されたが、こうしたストレージサイトは増えており、ユーザ数が多いだけに目を付けられたともいえるかもしれない。他のストレージサイトも摘発を恐れ、自主的に著作権侵害のファイル監視を強めることに期待しているのかもしれない。


 ストレージサービスは以前からあったものの、現在のクラウドサービス的なもの、そのものであると見ることもできる。アングラ系のサービスはともかく、あまり監視を強める結果になると、通信の自由との兼ね合いでまた問題が大きくなりそうである。それはクラウドの発展にも影を落とすようにも思える。