Google Chrome 17安定版アップデート

 Google Chromeが安定版17のアップデートが公開された。もうGoogle ChromeといいFirefoxといい、バージョン番号が14だとか10.0だとか2桁になってくると、もはやバージョンの数値は意識しなくなる。単なるセキュリティアップデートの恒例作業と同様である。

Google、Chrome 17安定版のアップデートを公開..(ITmedia)

 それにChromeの場合、Windowsが再起動された段階で自動的になされるようになったらしく、「公開」とはユーザが意識しないうちに最新バージョンに更新されることを意味するようになった。それだけにますますバージョン番号は「Google Chromeについて」を表示させてみないと、わからないことになったようだ。



Google Chromeについて」の表示


 Firefoxは更新されると、いかにも「更新されました」のような派手なページが表示されるのだが、Chromeスパイウェアのようにアップデートが入りこんでいるようだ。そしてインタフェースの変更がないのは良い点であろう。


 昔のアプリケーションならばバージョンアップすれば、機能面はともかくそれはインタフェースが大きく変わることを覚悟しなければならないことだった。アプリケーションの使い始めは、それは楽しみでもあったのだが、枯れてくると煩わしさ以外の何物でもない。近年ではOffice 2007や2010がその例である。有償ソフトの時代はバージョンアップとはインタフェースの変更をすることが仕事だったのではないか、とさえ思えてくる。


 オープンオースでありネットのWebサービスが主流になってくると、ローカルのアプリケーションのインタフェースなど、どうでもよくなってくる。ネットと繋ぐ機能面で重要なのはブラウザの操作性である。Chromeの登場以来、それはシンプルさへと変わっていった。それまで沢山の使わないメニューの中から選択することに慣らされていたユーザにとっては、むしろ必要なメニューが見つけにくく戸惑ったことは確かである。「Chromeには違和感がある」と言っていた人もいた。Gmailが出てきたときも似たような言葉は聞かれた。それがいつのまにか、そちらの方が当たり前のようになってきた。Gmailに慣れると他のWebメールのインターフェース(多くは3分割の画面)が何やら古臭いものに感じられるようになり、同様にChromeに慣れるとゴチャゴチャしたブラウザのメニューボタン類も古臭いものに感じられてくるのだから不思議である。


 現状では複数のブラウザを使い分けているが、意識として次第にChromeが中心の利用の仕方になってきている。このままのインターフェースでバージョン番号はいくつまで上がることになるのだろうか。