「Google Drive」は登場するか

 またまた噂の立った、Googleが新たなストレージサービスをリリースするのではないかという話である。なんとそのスクリーンショットが「流出」?しているという。

「Google Drive」のスクリーンショット?(ITmedia)
GoogleがDropbox的クラウドストレージ「Drive」を近く..(2.9)

 ネタ話かリークかはわからないが、Googleの管理画面ではよくありそうな画ではある。Googleがストレージサービスを始めるのではないかという噂は以前からたびたびあった。いわゆる「GDrive」である。もう2005年からの話で、ずいぶんと昔からの話になったような印象である。その頃は、一般ユーザが使えるサービスとしては、Yahoo!ブリーフケースくらいなもので、容量も少なく、個人フォルダを持てるというくらいの印象だった。


 それがクラウドが意識されるようになってからは、DropboxMicrosoftのSkyDriveが「GoogleにはないWebサービス」のような立場で、大容量のストレージサービスを始めることになった。なぜGoogleがストレージサービスに踏み出せなかったかは不明だが、Googleのユーザ数を考えればそのストレージ容量が、他のベンダーに比べてはるかに膨大になることや、そのストレージが先日のMegauploadの摘発のように、不正に利用されることへの監視体制などが問題だったのではないかと推測された。そこでそれに代わって、以前はGmailの領域をフォルダのように利用する方法だとか、現在はGoogleドキュメントにあらゆる種類のファイルがアップロードできるようになっていて、事実上のストレージとして利用することでお茶を濁してきた。それにしても上限1GBであり、Googleにしては物足りない印象は受ける。


 Googleとしてもストレージサービスを諦めたわけではなく、2009年にはDropboxを買収しようともしたらしい。しかし同じような話は、Google Docs以前にZohooを、Google Buzz以前にTwitterの買収の噂もあった。しかし近年ではGoogleが巨大になりすぎたために、かえって買収がうまくいかなくなっているようにも見える。


 Googleにとってはストレージサービスを開始するのは技術的には容易だろうが、一連のGoogleサービスとの連携がどうなるのかであろう。SkyDriveのようにOffice Web Appsとの連携を重視するのか、Dropboxのようにモバイルとの連携でファイルの同期を意図するのか、その目的によって必要な容量にも影響してくることになるだろう。いずれにしても、Googleのストレージサービスはこれまで「狼少年」のようなものだった。本当にリリースするならば、時代に合った何か新機軸とともに登場することを期待する。