GoogleはタブレットでASUSと提携

Androidタブレットでは、AmazonのKindleFireが急速に話題になってきたが、Android OSの本家であるGoogleもここに来て、Googleブランドというべき純正タブレットの開発にASUSと提携するという。果たしてKindleFireと並んでAndroidタブレット市場を引っ張っていくことができるだろうか。

グーグル、タブレット開発でAsusと提携か(CNET Japan)

 ASUSといえば何年か前に、初めてのネットブックといえるEee PCの出荷で話題になった。ネットブックブームの火付け役ともいえるが、その後各メーカーがネットブックを競って発売し、結果的にノートPCそのものの価格の下落をもたらすことになり、現在ではノートPCとミニノートPCの位置付けは、スペック、価格ともに区別がなくなった状態である。


 そしてiPadが登場を機に、タブレットブームが到来し、ネットブックを投入していたメーカーもAndroidタブレットを続々と発売するようになった。同時にネットブックは完全に忘れ去られて形となり、ブームは短期間で去っていった。コンセプト的にはネットブックの代替がタブレットであるとは思えないが、大きな市場は完全にタブレットに向かい、話題的にもスマートフォンタブレットが中心になっていって現在に至っている。自分はいまだに重宝してネットブックを使い続けているが、あのあっというまに去っていったブームは何だったのかと、いまだに考えることがある。それはタブレットは、やはり別のものという意識が強いからである。


 それはともかく、GoogleがそのASUSと提携した、純正ブランドのAndroidタブレットは何が大きな特徴となるのだろうか。OSは最新のものになることはわかるが、Amazonのようなコンテンツをバックにするものとは異なるとすれば、やはりGoogleクラウドサービスなのだろうか。これまでもAndroidスマートフォンでHTCやSamsungでブランド提携しているが、あまり話題になっているようには思えない。対抗するのはiPadではなく、同じAndroidのKindleFireになるだろう。ユーザからすればバックのサービスはもちろんだが、どちらがより「自由に」カスタマイズして使えるかが大きいことになるのではないだろうか。