Google Drive を正式発表

 ついにGoogleGoogle Driveを発表した。クラウドのブーム以前から「GDrive」という仮称のサービスの噂はあった。しかしその後、DropboxやSkyDriveなどの方がストレージサービスとしては先行する形となった。またクラウドのサービス形態も進化してきており、ストレージサービスの意義も変わってきた。現時点でのGoogle Driveの意義は何だろうか。

「Google Drive」正式発表 GmailやGoogle Docsとの..(ITmedia)

 SkyDriveではストレージサービスとしての機能は、単なるファイルサーバー的サービスではなく、Office Web Appsとの連携を前面にしている。Google Appsに対する対抗の中核としてSkyDriveを位置づけている。Google Docsもどんなファイルでもアップロードできることからストレージサービス的な利用もできることはできた。しかし改めてGoogle Driveのサービスを拡張している。


 クラウドサービスと同時にここ何年かの大きな変化は、スマートフォンタブレットの普及である。これらはクラウドサービスと直結する形である。つまりデータをローカルデバイスに残すこと自体にはあまり意味がない。データにPCを含めたどのデバイスからでもリアルタイムでアクセスできてこそ意味がある。すでにAndroidで、iPhoneと並びスマートフォンの地位を確立したGoogleにとってはAndroidとの組み合わせによってサービスを拡張する意味があることになる。


 ただ容量的には5GBと、SkyDriveの25GB(4/23からフリーは7GB、既存ユーザは25GBにまま)に比べれば中途半端にも見える。ただしGmailの容量が10GBまで拡張され、Google Docsで作成された分(1GB)はGoogle Driveの容量にはカウントされないようだ。有料サービスだと25GBまでだと月額200円程度となりそうだ。Google Appsで企業ユースが考えられるだろう。