「radiko.jp」の月間ユーザーが1000万人突破

 テスト放送時から注目していた「インターネット・ラジオ」であるradiko.jpが開始から2年で1000万ユーザを超えたという。ちょっと「見て」いない間にWebサイトもかなり充実している。テレビ番組表に近い形になっている。

「radiko.jp」月間ユーザーが1000万人突破 開始から2年で(ITmedia)

 ラジオといえば長年テレビに押されて、一部の根強いリスナーの存在はともかく、時代遅れのメディアとなっていたといえる。ところが試しにネットで番組を流してみたところ、なんとこれがコロンブスの卵みたいなもので大当たりだった。もともと「ながら」で音楽やらおしゃべりやニュースなどを気楽に聴くには便利だったが、ネットで聴けばより融通がきくことに気がついたといえるだろう。なにしろ局に合わせるために電波をチューニングさせる必要もないし、聴いてみれば雑音がない!(当たり前なのだが)電波が入りにくいなどの地理的な条件もあまり関係がない。ネットが繋がる場所であればどこでも聴けるのである。


 それに加えて、ここ数年はスマートフォンの普及の時期と重なった。外出していてもスマートフォンradiko.jpに接続すれば、高音質のラジオに早変わりするのである。そして震災の経験である。交通機関がストップして帰れなくなったり、電話が通じない、停電でテレビも見れない状況でみな情報をほしがる「緊急時」に、ラジオもネットと並んで貴重な情報源になる。自分も経験したが計画停電時にはそうだった。ネットという強力な後ろ盾を得て復活したといえるラジオは、むしろ退潮気味のテレビとは別の独自の進化をすべきだと思える。