松井、ついにレイズから戦力外通告

 イチローヤンキースに電撃トレードされた一方で、松井は絶不調の末、ついにレイズから戦力外通告を受けた。衰えによるものか怪我の影響はわからないが、野球選手で38歳という年齢で大きな岐路に立たれたことは確かである。

松井秀、ついに戦力外 レイズが発表(SANSPO.COM)

 メジャー昇格直後はいきなり本塁打を打つなどして期待を持たせたが、打席数が増すにしたがって調子を上げるどころか、打てない日々が続いた。6打数無安打のような試合が続いたときは、さすがに休養が必要なのではないかと思えたが、マイナー契約上がりでは与えられたチャンスのところで結果を出すしかない。この結果では、厳しいメジャーではもっと早くに解雇されていても不思議ではなかった。それでも松井に対するリスペクトか、ヤンキースに比べてスター選手の少ないレイズの事情もあってかはわからないが、辛坊強く起用してもらえた。そのうち打ち出すだろうとの期待は、今年は当てはまらなかったようだ。


 さて松井の今後である。それでもレイズは即解雇ではなく、まだトレード、マイナー契約の余地はあるようである。すぐに日本球界への復帰が取り沙汰されるが、これまでの経緯からは簡単にはそうならないだろう。スッパリ引退の可能性もなきにしもあらずだが、松井自身が今年の不調の原因をどう捉えているかだろう。ずっと松井に注目してきた立場からは大変残念ではあるが、一度ならずも挫折した姿から再びどういう形でか、復活した松井を見たい気持ちはある。