Twitterが3時間ダウン

 リアルタイム性が重要なTwitterだからこそ、ダウンすれば騒がれる。Twitterが約3時間ダウンしたままだったという。一部地域でアクセス不可というのではなく、ほぼ全体でアクセスできなくなっていたという事態である。

Twitterがダウン「現在対処中」【UPDATE】約3時間で復旧(ITmedia)
Twitter、アクセス障害の原因はデータセンターのシステムの問題

 常にツイートしているユーザにとっては3時間の間のアクセス不可というのは、結構ストレスの溜まる事態だったのではないか。折しもロンドン五輪開幕前だっただけに、それによるアクセス集中などが原因ではないかと推測された向きもあったかもしれないが、それとは関係なくTwitter側のシステムの問題だったとのこと。


 Twitterは2系列のシステムで運用されているようだが、同時に2系列とも障害が起きたとのことである。普通に考えればかなり確率は低いはずだが、実際起こってしまったこととすれば、Twitterはまだ根本的に脆弱性を持ったシステムなのだろうか。Twitterパブリッククラウドサービスの典型のはずだから、これでまたクラウドの信頼性についての議論が起きるかもしれない。TwitterにしろFacebookにしろ、倍々ゲームのようにユーザ数とアクセス数を増やしてきたのの対応するシステムが充分といえるのかどうか、やや疑念が残る。日本の原発事故ではないが、急激なスケールアップが「想定外」の事態を引き起こしかねないことの評価が、まだできていないかもしれない。GoogleAmazonクラウドに比べての「システムの冗長性」が問題になるように思える。もっとも「だからTwitterは使えない」とはなりそうもない。