Apple対SamsungはAppleに有利な評決
「困った」というより「やっぱり」という感が強い。AppleとSamsungのスマートフォンの特許訴訟で、米国ではどうやらAppleの大勝利となったようだ。各国での訴訟合戦はあるし控訴もあるだろうからまだまだ続くだろうが、業界の動きはもっと早いだろう。
AppleのSamsung端末販売差し止め請求、審問が12月に延期(ITmedia) Apple、Samsung端末8機種の販売差し止め請求 Android陣営への影響は Apple対Samsungの特許訴訟、Appleに有利な評決
「困った」というのはSamsung製がということでなく(ちょうど日韓では面倒な時期でもあるので)、主力になっているAndroidへの影響と、国内ではドコモが一押しにしている機種だからである。自分はずっとドコモユーザだけに、国内ではドコモだけがiPhoneの選択肢がなく国産メーカーもさっぱりでGalaxyを推す現状に違和感を抱いていたことから、ついついスマートフォンに移行できないでいる。
Androidへの影響としては、Googleがすべて決めるわけではないだろうが、Googleブランドのスマートフォンを含め、次第にメーカーが分散されてくる可能性はある。またMicrosoft-Nokia連合は、漁夫の利のようにWindows Phoneの浮上を狙ってくることだろう。
ドコモはiPhoneを得られなかったことから、これまでGalaxyなどの販売に力を注いできたのだろうがイメージダウンは避けられないだけに、方針転換せざるをえなくなるのではないか。もちろん日韓問題も影響なしとはいえない。「やっぱり」とは、これまでの戦略がおかしかったと思えるからである。自分が長年のドコモユーザだからこそ感じてきたことである。今後はiPhone 5とLTE(Xiとか)の広がりに合わせてドコモ版iPhoneの登場も現実味を帯びてくるかもしれない。1年以上前にドコモの窓口でGalaxyを熱心に勧められたことがあったが、「スマホはドコモがiPhoneを出してくれたら考える」と言って苦笑されて帰ってきたことを思い出す。