マルウェア検出数が過去最大

マルウェアの数が過去最大の増加をしている。といっても、これはPC上のことよりは、特にモバイルのAndroid上のものが急増したことが影響してようである。

マルウェア検出数が過去4年で最大の増加―McAfeeが報告(ITmedia)

 Androidはオープンソフトウェアだけに開発も自由なら、当然悪意のあるコードの開発も進むことは、Androidが公開された当初から懸念されていたことではある。ただその時点ではiOSと並び、スマートフォンの主流OSになるとは予想もされていなかっただけにあくまで「懸念」に過ぎなかった。しかしこれだけ普及してみると、その懸念が現実化した状況だといえるだろう。


 Androidアプリが自由に公開できる状況だけに、その脆弱性を狙われやすく、検出、対策がPCよりも進んでいないかもしれない。そもそもPCと同じようなパッチワークワーク的な対策を踏襲するだけでいいのか、という疑問も残る。


 PCは成り立ちがOSにアプリをインストールしてという利用が当たり前だったが、それはアプリが商用だというのが前提にあった。インストールには対価と責任が必要とされたのである。それがオープンソースが当たり前の時代になってくると発想も変わってきた。そしてクラウドのWebアプリの時代になり、インストールが必要なアプリの重要性そのものが低くなってきている。


 それに対してスマートフォンは初めから「クラウドのフロントエンド」という捉え方でよいと思える。可能ではあっても、怪しげなアプリをガンガン入れて利用するイメージではないはずである。個人の趣味的領域まではどうこうはできないが、少なくともまともな利用では発想を変えることにより、セキュリティに対処していくことではないか。PCと同じことを繰り返すべきではない。