Open webOS 1.0が正式版リリース
オープンソース化されたHPのwebOSの正式版がリリースされた。iOS、Android、Windows Phone 8と群雄割拠の中で注目を浴びるのはなかなか難しいとは思えるが、一世を風靡したかつてのPalm OSの流れを組むだけに、なんとなく気になる存在ではある。
HP、「Open webOS 1.0」の正式版リリース Enyo 2.0..(ITmedia)
ダウンロードはツールパッケージが並んでいるだけのそっけないもので、開発者にとっては十分かもしれないが、一般のスマートフォンの機能の比較をしてみようというレベルの人にはちょっと近づきがたいかもしれない。さっそくGoogle NexusにインストールするデモがwebOSのサイトには載っているようだが、ということはAndroidに対抗のオープンソースのモバイルOSということになるのだろうか。
ただPCと違って、簡単に現在使用中のスマートフォンにインストールしてみる、なんてことはできないので、機種変更をして型落ちになったスマートフォンとか、自分で自由にできる機種をなんとかするしかないのかもしれない。AndroidはノートPCにもインストールできたと思ったが、webOSの場合はどうなのだろうか。いずれにしろアプリ開発のためにはAndroidのようにエミュレータ環境が必要となるはずなので、そうしたツールも公開されるようになるのだろうか。Androidもオープンソースだったわけだから、主戦場はやはりそのマーケットということになるのだろうか。
かつてのPCでのWindowsとMacだけでなく、OS/2やBeOS、NEXTSTEPにFreeBSD、LinuxなどとOS戦争が起こった20年ほど前に似て、モバイルでのOS主導権争いを起こすことはできるのだろうか。