ネットで「開票特番」

 衆議院選挙がもう2日後に迫った。昔は選挙速報といえばテレビの特番と決まっていたものだが、今回はネットでもさまざまな情報サイトから結果がいち早く得られそうだ。4年以上前にアメリカ大統領選でオバマ大統領がYouTubeを使って有権者との対話を行なっていたことに驚いたりしたのが、もうだいぶ昔のことのようでさえある。

16日はネットで「開票特番」を ニコ生、Ustream、YouTube、Twitterで(ITmedia)

 民主党が大勝した前回の選挙ではなかったと思われるUstreamTwitterなどでの速報もあるという。YouTubeやニコ生は前回も何かはあったかもしれない。これらが日本国内で総動員されるような傾向は、おそらく昨年の震災以来ではないかと思える。Ustreamにしろテレビ番組を特別に流していたり、Twitter計画停電の情報をリアルタイムで流していたりした。すっかり社会の公器としての役割も人々に認識されてきたように思える。


 ただ肝心の政治への関心は、自分のような無党派層はますます低くなっているような気がする。マスコミの偏向報道、批判や煽りばかりで一体何をどういう方向に持っていきたいのか、当事者すらわかっていないのではないかと感じる。テレビに出ている人ばかりが、政治家として偉いのかどうかも疑わしいものである。それならお笑いやバラエティに出演している人でも政治家にふさわしいのかということになってしまっている。逆に、現在の政治家も面白くもない芸人とさほど変わらないようにも見える。


 政治的な信条や主張の内容はともかく、ネットによって煽りや偏向報道によるものでない本当に民主的な選挙で、タレントではない真にふさわしい政治家が登場してくれることを望みたいが、まだまだ時間がかかることなのだろうか。