AdobeがCS2製品の無償公開?

 Adobeの過去バージョンの製品群CS2が無償公開されていると、ちょっとした騒動になっていたようだ。誤って公開してしまったわけでなく、過去バージョンのユーザ管理が面倒になったためかもしれない。建前はあくまで正規ユーザの便宜のためだという。

PhotoshopなどのCS2製品が無料? ..(ITmedia)
Adobe、CS2の公開について説明 非正規ユーザーの利用は..

 自分も2004年くらいまではAdobe製品の正規ユーザだった。PhotshopとIllustratorはFDでバージョンアップ版が郵送されてきた頃からであった。しかし毎年のようにアップグレードされ、支払いもしなければならず、こちらも職場環境もマシン環境が変わるうちにアップデートもしなくなっていた。最後に所有していた正規版はAdobe PageMaker 7.0だった。しかしPageMakerはその後打ち切りになり、InDesignが後継のようになったはずである。昔は買えなかったPageMaker(元はAldus PageMakerだった)がやっと手に入ったと思ったら打ち切りになったことも、Adobe製品から離れる契機ともなった。


 今回公開されたバージョンはちょうど自分がAdobe製品から離れた直後くらいのバージョンのようで、正規ユーザーとしての対象外だろう。ダウンロードできるからといって正規ユーザーでなければ厳密にはライセンス違反だそうである。しかし特に進んで利用したいとは思わない。もともとデザインが専門の仕事ではなかったし、素人ながら使えるようになればいいなくらいの動機であったし、もちろん支払いは経費からであった。本当にデザインを仕事にしているような人なら初めから正規ユーザであるだろうから、古いバージョンが公開されたからといっても特にメリットもないだろう。


 メジャーな有料ソフトといえば、もはやMicrosoft Office製品とAdobe製品くらいになってしまったが、それらでさえ非専門家であればオープンソースソフトで代替しうる。自分はある時期(Windowsに対応するようになって)からGIMPInkscape、Diaなどを使うようになっている。仕事にも役立つレベルで使いこなしたいのだが、こちらのスキルがまだそこまでいかない。Windows版や日本語対応は動作がイマイチだったりもするが、バージョンアップして進歩していく様を見ていくのもまた楽しい。


 Adobeに期待するとすれば、WebサービスPhotoshop.comの発展である。PhotoshopばかりでなくIllustratorなど他のサービスのWeb化も進めてサービスを公開していってほしいものだ。