Facebookが一部アプリ「Vine」に対して遮断措置

 SNS勢も仲間割れか?twitterが動画共有アプリ「Vine」を発表したばかりだが、そのVineからFacebookの友達検索のAPIへのアクセスをブロックしているという。Vineを買収したtwitterへの対抗措置とみられている。

Facebook、一部アプリに対する遮断措置について説明(CNET Japan)
Facebook、Twitterの動画共有アプリ「Vine」からのアクセスを遮断
Twitter、iOS用アプリ「Vine」を発表--最大6秒の動画作成と共有が可能に
Twitter、“公式”動画投稿アプリ「Vine」を発表(ITmedia)

 Twitterも公式サービスとして、短文→画像→動画として進化してきている。逆に画像投稿サイトや動画共有サイトSNS化が進んでいる。どのサイトでも必ず見られるのがFacebooktwitterとの連携機能である。[f]と[t](最近はハトマークか)のアイコンは至る場所に見られるようになった。多くのサイトのSNS化にFacebooktwitterは大きな影響を与えていることを象徴している。たとえばU-streamなどは中継画面を見ながら横のtwitterのボックスに書き込みができるようになっていたが、最近見たらFacebookのIDでログインできるし、ストリームをFacebookタイムラインtwitterに埋め込むことができるようになっていた。


 そのFacebooktwitter同士だからさぞや連携は密接にと思いきや、互いにサービスを拡張してくると利害もぶつかってくるようだ。互いが利用し合うのも自らのマーケティングに優位に働く場合に限るようで、相手に一方的に利用される恐れがあることを嫌うようだ。それが今回のFacebookの措置らしい。同様の事をtwitter側はFacebookが買収したInstagramにも行なっていたという。VineはまさにInstagramと競合する。どっちもどっちというわけだ。


 一般にWebサービスのジャンルが拡大してくると、Googleが目指しているように1つのサイトであらゆるWebサービスを利用するというのは難しくなってくる。それぞれ得意な分野のWebサービスを渡り歩くようになるのが現実的である。その際、同じIDやメールアドレスでログインできるようになるのはもちろんだが、発生したデータを他のWebサービスやその中のユーザと共有するような必要性も増えてくるだろう。しかしそれがそのサイトの「ポリシー」と称するもので制限されるようではユーザにとっては有難みがなくなってくる。Googleなどのそうだがあくまで自社の都合のポリシーなのであって、ユーザのためのポリシーになっていない気がする。