SNSは福音伝道の新天地

 宗教もSNS化するか?と感じられる話ではある。昨年末にローマ教皇が初ツイートしたという話題があったが、よほど感触が良かったのか、今度は「SNSは福音伝道の新天地」であると説いている。

ローマ教皇「SNSは福音伝道の新天地」(ITmedia)
ローマ教皇の初ツイート、30分で1万5000リツイート(12.13)

 確かに宗教の伝道は口コミみたいなものだから、人の繋がりをベースにするSNSの仕組みはピッタリの気はする。教皇はいわばスケールフリーネットワークの中の巨大なハブの存在の役割をなし、各所の教会の存在がそれに続く。信者間のネットワークは容易にSNSの中で結びつきそうである。


 Webが普及しだした頃、お墓参りに行けない人のために、Webでお墓参りというものがあった(今でもあるとは思うが)。モニターのWeb画面にまるで仏壇の前で手を合わせるようにお参りするという、やや奇異に映るものであった。それを考えれば、今はストリーミングでたとえばミサの世界中継をSNSの中の画面で見ながら祈りを捧げることが可能になっているだろう。日本国内的にはお遍路さんをWebやSNSで行うといったことも可能になるかもしれない。もっともご利益の方はどうなるのかは知らないが。