オンラインメモツール「Google Keep」が登場

 GoogleAndroid用のメモツール「Google Keep」を公開した。明らかにEvernoteに対抗するものに見えるが、Google ドライブとの連携をベースにすれば明らかに[Evernote + Dropbox]に対抗しているものと見ることもできる。

Googleドライブで同期するメモツール「Google Keep」登場..(ITmedia)
Googleのオンラインメモサービスの公式アプリ「Google Keep」(窓の杜) 

 さっそくroot化してあるKindle Fire HDにも入れてみたが、Google Playからインストールはできたものの、起動しようとすると「Google Play開発者サービス(Google Play Services)」が必要と言われる。Nexus 7などでは勝手にインストールされるものらしい。それを指示通りインストールしようとしても例のごとく「お使いの端末は対応していません」と拒否される。そこで最新ではないが、apkファイル(Google_Play_services_2_0_12.apk)を直接ダウンロードしてインストールしたら無事に起動した。ただ音声入力メモのボタンを押すと異常終了してしまうようだ。Kindle FireAndroidのバージョンが問題なのか、原因は不明である。


 とりあえず文字メモ、写真メモは簡単に動作するようである。もっとも自分の顔写真はあまり気軽に入れたくはないが。メモはフォントの大きさによって異なるサイズのグリッド(箱)が表示される感じで、Evernoteの整然としたタイル表示とはやや違うが、実質的には大差はない。またリスト表示で時系列で最新メモから順に縦一列に並べることもできる。メモの削除だけ最初はとまどったが、メモを長押しすると右上にゴミ箱アイコンが現れるのでそれをクリックするだけだった。


 Googleとしては他の競合アプリとの機能比較もさることながら、既存のWebサービスとの連携、同期が重要だろう。Googleドライブとの同期がとられてWebからメモを確認できるようになるとのことであるが、こちらの連携強化を早く進めるべきだろう。そしてメモの内容がGoogleドキュメントやGoogleサイトで編集可能になるなどである。


 オンラインメモといえばGoolgeではかつてはGoogle ノートブックがあったが、いつのまにかサービス終了になっていた。その時は「Googleドキュメントを利用してください」となっていたが、どう見てもドキュメントとメモは目的が違うものである。ノートブックの失敗からAndroidの時代になって捲土重来を目指そうとしているようにも見える。連携されるドライブにしても昨年ようやくサービスが可能になったものである。クラウドの元祖だったはずのGoogleが、ようやく一般的な意味でのユーザ向けクラウドサービスを整えてきたとも解釈できる。しかしすでにGoogle+が対抗する[Facebook + Twitter]のように、先行する[Evernote + Dropbox]にどれだけ肉薄することができるか。ユーザの1人としてはもちろん両方を利用してみている。