Windows XPがあと1年でサポート終了

 かねてより延長してあったWindows XPの公式サポートが来年度に終了するという。Windows XPの登録ユーザすべてに通知メールが送られたようである。

あと1年でサポート終了-Windows XPとOffice 2003からの..(ZDNet Japan)



Windows XPあと1年でサポート終了の通知


 そもそもMicrosoftが2014年までXPのサポートを延長した理由は何だったか。詳しいことは忘れてしまったが、XPの後継であるVistaの不評と、その時期に急速に流行しだしたネットブックにXPをねじ込んだことだったように記憶する。VistaがプリインストールされたPCをわざわざXPに戻すことさえあった。またXP末期に突如巻き起こったネットブックのシェアを獲得したいからであった。これらの市場の動向によりXPのタイムスケジュールを大幅に延ばさざるをえなくなったのである。実質的なXPの後継はWindows 7になったわけだが、まだ市場では数年しか経っていない感じである。現実に周囲でも、あまり重要でないPCではOfficeこそ2010にアップデートはしているもののOSはXPが現役のままというところも見かける。Microsoftとしてはセキュリティやパフォーマンスの向上を口実に、何から何までバージョンアップさせたいのだろうが、現場ではこれもまた現実である。


 セキュリティ的にはOSそのものよりも、まずIE6が脆弱性で問題になった。最も時代遅れなのはこのブラウザであり開発の足を引っ張ってきたともいえる。シェアに胡座をかいて開発を怠ってきたのではとさえ言われた。Officeに関しては、Office 2003からOffice 2007文書への移行が大きな問題となった。いまだにOffice 2003以前の文書とOffice 2007以降のXML文書形式と気をつけなければならない状況は変わらない。実際よそに文書を送る時、安全のため古い文書形式で送るべきか迷うこともあった。最近でこそ、わりと気軽にXML文書形式で送るようにはなった。これはGoogleドキュメントが対応したのと、Office Web Appsが登場したことが大きい。


 さてまだ1年後のことではあり、XP終了はよいのだが、ユーザからすればXPがインストールされていたPCはどうするかである。XPと一緒に最近の家電のリサイクル回収にでも出すのか。自分は以前はノートPCのC:ドライブはXPを、分割されたD:ドライブにはUbuntuを入れていた。そしてXPしか入らないネットブックUbuntuUSBメモリ起動できるようにしている。XP後半の頃からのノートPC/ネットブックからUSBドライブからのブートができるようになったからである。仮にXPが使えなくっても無理に削除する必要はないのである。最近はLinuxも必要容量が大きくなっているが、バージョンを落とすなり軽いLinuxを入れればよいだろう。Androidを入れるという手もあるかもしれないが、やはりタップができないとあまりメリットはないだろう。


 MicrosoftとしてはXPを来年まで早く捨ててWindows 8に移行してください、とセールスも兼ねているがそれは新しいマシンを買えということ、古いマシンを活かすにはWindowsそのものから脱却するという選択肢の方が現実的であると思える。