Appleが日本でのスマホ特許訴訟で勝訴

 AppleSamsungスマートフォンをめぐる特許侵害訴訟は、世界各国で展開されていて、それも複数の項目についてそれぞれ行われているから、傍目からは何が何だかわからない。Apple側からすればAndroidの陣営を足並みをかき乱すという特許戦略から当然のことかもしれない。

Samsungの特許侵害認める 東京地裁、Apple勝訴の中間判決(ITmedia)
ドコモ販売戦略に影響なし=アップル・サムスン訴訟(WSJ)
アップルの侵害認定 サムスン特許で(nikkansports.com)

 マネをしたかどうかといえば、iPhoneより後発のGalaxyなどはマネをしただろうと誰の目からもそう見える。ただそれが法的に証明できるものかどうかはわからない。そして両者の争いなどは一般ユーザにとってはどうでもよい話か、利用しているユーザにとっては迷惑な話ではある。


 日本国内ではiPhoneソフトバンクauが、Galaxyをドコモがイチオシにしているのだから呆れた話ではある。かつて「ガラパゴスケータイ」は日本独自の世界でも進化したという意味でのプライドを示す業界用語だったと思うが、最近ではすっかりスマホでない古いタイプの携帯電話を揶揄して、一般の人が「ガラケーガラケー」と呼ぶ言葉になったようだ。どちらにしろ海外製品をまるでキャリアの自慢の機種であるかのように宣伝する姿は、すっかり携帯電話時代のプライドが忘れられたかのようである。


 ドコモなどすでに販売終了した古い機種のことなので、販売戦略に影響はないなどとのたまっているが、それを買わされたユーザのことは何も考えていないかのようである。裁判所がクロと判断してしまった「不名誉な」機種を購入してしまって利用しているユーザに対する道義的責任は感じないのだろうか。自分はタブレットは使っているが、ドコモユーザであるがゆえに未だにガラケーのままである。以前からGalaxyイチオシにしているドコモに対する不信のようなものがあったからである。その懸念は的中したようである。


 裁判のことだから、まだまだ泥沼していくかもしれないが、少なくともケチのついた機種やメーカー製品を高いお金をかけて所持したいとは思わない。ドコモあたりは、iPhoneが出せないから対抗にGalaxyではなくて、今こそ国産の新たなスマホを登場させるためのバックアップをすべきであろう。