検索エンジンAltaVistaが終了へ

 Yahoo!もCEOが代わって大幅なサービス終了の改革が進んでいるようだが、その中でおや?と思ったのがAltaVista終了のお知らせである。

AltaVistaがついに終了へ(ITmedia)
米Yahoo!も“大掃除”で幾つかのサービスを終了(4.22)

 インターネット初期の頃の、まだ「検索エンジン」という定義すら定かではなかった時代に、Yahoo!はかろうじて出ていたが、英語のWebページを今のGoogleのように検索する最強の検索サイトはAltaVistaだったように記憶している。日本国内のサイトはまだまだ少なく、重要なページや面白いページは米国のサイトという印象だった。それを光速で検索できるのがAltaVistaだった。


 それがだんだんYahoo!の検索が一般的になっていき、Googleが登場してからはそのシンプルさと高速さでそちらに傾いていったのだが、いつのまにかAltaVistaは存在すら忘れるようになっていった。LycosやExciteなども同様である。昔は検索するときに複数の検索エンジンを使うというのがテクニックであり、複数の検索エンジンで同時に検索してくれるページのサービスもあった。


 そのAltaVistaは2004年にはYahoo!傘下になっていたとは知らなかったが、検索そのものはPowered by Yahoo!になっていたという。現在はPowered by Bingになっていたというが、本家Yahoo!がそうなっているのだからさもありなんである。Yahoo!そのものが検索エンジン事業が黄昏なのだから、その傘下で検索エンジン専門にやっていたAltaVistaがその役割を終えるのは自然な成り行きだろう。検索エンジンの歴史はインターネット発展の歴史の1つでもある。同じ時期にブラウザとして一世を風靡したNetscape Navigatorとともに記憶に残るサービスではあった。逆に考えれば、忘れられていたとはいえ、2013年まで存続していたというのは驚きでもある。