ドコモのバリュープラン100万件を突破

 11月末に発売された905iだが、新機種購入というよりも、やはりユーザは基本料金の値下げを望んでいたということの表れなのだろう。

ドコモの新料金「バリュープラン」、早くも100万契約を突破
--905iユーザーの9割が選択 (CNET Japan)

 不肖、自分も100万分の1以下に貢献してしまったようだ。あまり自慢にもならないが、一時的に携帯機器の料金を取られても、月々の支払いが少なくなる方が気分的には楽である。喉元過ぎればなんとやらというわけでもないだろうが、これまでたいした使いもしないのに、さんざん寄付ばかりしてきたような思いがある。にも拘わらず、ドコモには一方的にPHS契約を切られたりした恨みもある。といってキャリアを変更するのも面倒くさい。自分にとっては、携帯料金は使用料でなく税金のようなものである。だから今回の基本料金の値下げは減税された気分ではある。


 ドコモにとっても契約100万件突破と喜んではいられない状況だろう。90%を超えるユーザが基本料金値下げを望んでおり、現在は適用対象外のユーザにもだんだん拡がってくると、いずれ経常収入は下がってくるので、ボディブローのように経営に響いてくることになるだろう。その分他社のシェアを食えればよいのだろうが、auソフトバンクも料金の叩き合いでは譲らないだろうから難しいところだろう。


 何度も言ってきたが、日本の携帯料金はずっと高すぎた。昔の据付電話と同じである。1社独占だった名残りか、ずっと高めの料金設定をしてきたのだろう。やっと他の選択肢が現れてきたために慌てだしたというところなのだろう。自分などは発信する機会は少ないから、正味の通話料などは知れたものだが、携帯を1日何時間も使う中高生を持つ親は大変だろう。しかし裏を返せば、大人よりも高校生以下に「家族なんとか」「ファミリーなんとか」と売りつけて親に支払わせて、なんとか経営を成り立たせているとも言えるのかもしれない。携帯からネットを知った世代と、PCの延長かサブマシン的に携帯に接している自分では、そもそも発想が違うように思える。新しい発想からの進歩が期待されるが、少なくとも今の日本のキャリアの携帯の方向性のままでは、PCを超えた潮流(イノベーションというやつか)などは起こせるようには思えないのである。