マスク・オブ・ゾロ

 テレビ東京の水曜シアター9で「マスク・オブ・ゾロ(1998)」の放送をやっていた。以前、深夜放送で見たことがあり、気になっていた作品である。

水曜シアター9(TV Tokyo)
マスク・オブ・ゾロ(Wikipedia)
怪傑ゾロ(Wikipedia)

 「マスク・オブ・ゾロ」は、歴史的に何度も映画化されてきた「怪傑ゾロ」である。なんと原作は1919年であるという。いわば時代劇のヒーローである。マスクマンの正義の味方のヒーローはどこの国でも大衆に受け入れられるようだ。この系統の映画は「バットマン」や「スパイダーマン」にあたるだろう。日本でも昭和初期の紙芝居の「黄金バット」、テレビが普及し出した頃の「月光仮面」、その後の「仮面ライダー」などの等身大のヒーローに繋がっていったように思う。時代劇でいえば「必殺仕事人」だろうか。いや勧善懲悪の時代劇は、すべてこのての「変身」ものと言えるだろう。いずれも比較的パッとしない表の顔と、変身後の強さがカッコよさを増幅させる。


 マスク・オブ・ゾロは正義の味方としての系譜から、また華麗な剣さばきが見せ所でもある。日本の時代劇でも、やはり殺陣が上手くないと盛り上がりに欠けるものだ。最近の時代劇の低迷には、存在感のあり、殺陣の上手い役者もいなくなったことも要因かもしれない。
 不安な世の中であるほど、映画やドラマに現れる正義のヒーローが受け入れられやすいのかもしれない。何度もリメークされているゾロは、その時々の時代の世相を表しているのだろう。


 ところで水曜シアター9は、最近結構気になる有名な映画ばかり放映しているように思える。それだけに本来あまりテレビで映画など見ている時間はないはずなのだが、気になる映画なので、ついつい見てしまう。来週の6/3は、シュワ知事の「ターミネーター」のパート1である。I'll be back !