マイケル・ジャクソン急逝で世界のトラフィックが急増

 マイケル・ジャクソンの訃報とその業績や話題への関心が世界中でいかに高いものだったかは、世界中からのネットのトラフィック量となって現れたようである。従来であれば、世界各国の新聞やテレビのニュースに採り上げられたとか、追悼番組の視聴率が高騰したということから推し量るしかなかっただろう。しかし現在は、Googleのようにネットは世界規模で繋がっているから、あまり国境に関係なくサイトへのトラフィックに関心の高さが現れる。世界的に関心の高い事件と同様だったようである。

マイケル・ジャクソン死去でAIMやTwitterダウン ネットに大きな影響(ITmedia)
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ジャクソンさんCD大売れ=急逝でトップ16独占−米アマゾン(時事ドットコム)
マイケル・ジャクソンの死去を題材にしたスパムが早くも出回る(INTERNET Watch)
マイケル・ジャクソン氏急逝で検索トラフィック増加--グーグルは当初攻撃と..(CNET Japan)

 やや残念だったのは、オバマ大統領が報道官を通しての追悼コメントを公表はしたもものの、大統領が直接のメッセージを発しなかったことである。マイケル・ジャクソンは白人音楽と黒人音楽の垣根を超えたアーティストと言われるだけに、人種の違いを超えた初のアメリカ大統領としてオバマ大統領からの追悼メッセージは最適だと思えたのだが、過去の事件への配慮から控えたらしく、なかなか微妙なところだった。対照的に、小泉元総理が首相を退任する気楽さもあってか、ブッシュ前大統領の前で脳天気にプレスリーの物マネをしてみせたことを思い出してしまった。


 オバマ大統領といえばネットによる情報発信が定着し、それに対しての世界の関心も高いだろうが、さすがにマイケル・ジャクソン訃報のニュースは、それ以上にネットの中でも大量のトラフィックとして現れたようである。AOLやLA Times, ABCなどの一部サイトは一時ダウンや不通、TwitterGoogle Newsやですらアクセスが遅くなったようである。またWikipediaの頻繁な更新、AmazonのCD/DVDの売り上げのトップ10以上までをマイケル・ジャクソンが独占したりと、SNSやブログへの追悼コメントの投稿や閲覧を含めれば、膨大な情報量とトラフィックを発生させたのだろう。改めてマイケル・ジャクソンの世界的な知名度の高さを、ネットが証明したことで思い知らされた形である。