Twitterのトラフィックも急増

 急激な成長をみせているtwitterが、1年間にトラフィックで1170%の増加をしたという。%だと見慣れない数字だが、11.7倍の増加である。SNSとしてのくくりで見れば、他にはFacebookが2倍近くの伸びとなっている。

Twitterのトラフィック、1年で1170%増加 米調査(ITmedia)
Twitterが爆発的成長、ビジターが700%増加(4.9)

 twitterSNSとの比較として見るのも、ややどうかとは思うが、twitterFacebookがこの1年で大きく伸びたWebサービスであることは確かである。一方でMySpaceがシェアを半分も減らしたのもやや意外である。


 もっとも11.7倍増えたといっても、トラフィックでみればtwitterは1,2行のテキストにすぎないからトラフィック量などはたかがしれたものだろう。だからユーザ数で見てみれば、昨年は同時期に世界で400万人規模だったのが、現在では1000万人を超えている状況である。話題になったせいで、ますます普及に加速がかかっていると見るべきだろう。


 ただ個人のつながり(フォロー)だけでは、ここまで増加が急激になることはなかっただろう。やはりホワイトハウスはじめ、組織もtwitterでサービスを開始したことが大きいようである。まだビジネスではどういう活用の仕方があるかは余地があるだろうが、とりあえずリアルタイムでの情報発信の別チャンネルとして使い始めたというところだろう。twitterが本来のWebサイトへのポータルになっているケースも多い。


 当初は個人が独り言を発するためのものとしてユーザが登録していたが(自分もその時期に登録した)、現在では大手サイトや有名人のtwitterへのフォローを行うために参加するという動機の方が大きいかもしれない。自分の関心の高い対象からのリアルタイムの情報がどんどん入ってくる。単なる宣伝メールのようなものだと辟易させられるが、正味の情報でかつシンプルであることから、人気が高まっているのかもしれない。またシンプルさが携帯との相性もよいからだと思われる。まだまだtwitterの動向には注目したいところである。