Ubuntu 10.10 は全面刷新を予定

 半年ごとにバージョンアップされるUbuntu Linuxがバージョン10になる。それからすればリリース後10年かと思うが、実際には2004年初リリースでバージョン4から始まっている。バージョン番号が4月x.04、10月x.10となってきた。年.月の関係でリリース時期がわかるようになっているようだ。10.04の正式リリースはこれからだが、早くも10.10では全面刷新が予告されている。

Ubuntuプロジェクト創始者「Ubuntu 10.10」の全面..(CNET Japan)
Canonical、「Ubuntu Linux 10.04」のベータ版をリリース
シャトルワース氏がUbuntu 10.10の構想を発表、マスコットはミーアキャット(マイコミ)

 10年10月10日のリリースの10.10という縁起物のためか、それを機に方向性を大きく変えたいということだろうか。もっともかつてのWindowsのように、もはや1つのOSの方針でPCやネットが大きく影響されることはないわけだから、現在のクラウドネットブックiPadスマートフォンの流れの中でのUbuntuの立ち位置がどうなっていくかということだろう。


 クラウドについては、9.10からプライベートクラウドを構築するためのEucalyptusを標準搭載するようになった。Ubutuがデスクトップだけでなく、新たなサーバー用途に重要になる可能性をもってくる。ネットブックについては今夏くらいにChrome OSが出現してくるから、プラットフォームとして何が最適になるかは予断を許さない。GooglegOSは実質Ubuntuだったはずだが、Firefoxに対するGoogle Chromeのごとく、Ubuntuに対してのChrome OSのようになるのだろうか。またiPadに対抗するタブレットPCのOSがAndroidになるかとも言われている。ここでもUbuntuの立場はどうなるだろうか。少なくとも、もはやWindowsに対抗するPCのOSというだけの立場の時代ではなくなっている。GNOMEのバージョンが上がるとかとの問題ではないだろう。「全面刷新」とは外観の問題ではなくて、技術内容と最新のネットの動向にどう対応するようになるかである。