RHEL6ベータ版がリリース

 有償Linuxの最大シェアを持つRedhat EnterprizeのVer.6のベータ版がリリースされた。Redhatといえば企業向けのOSであるとともに、近年はクラウド向けOSというイメージがある。その点では、仮想化ソフトをXenから完全にKVMに切り換えたことには大きな意味がありそうだ。

レッドハット、「RHEL 6」ベータ版をリリース--「Xen」は含まれず(CNET Japan)

 クラウド時代になって、その前提となるサーバー仮想化のためのソフトウェアは大きな位置を占めるようになった。Xenが注目されたソフトだったが、Redhatとしてはそのサポートのためには、自社製のソフトウェアとしたかったことがあるのだろう。一時期、Xenクラウド時代の核になるかと思われたが、流れが変わっていきそうである。クラウドRedhatが利用されている例としては、AmazonIBMなどがある。GoogleあたりはUbuntuだとかいろいろありそうだが、企業導入のサーバーでのRedhatの地位は大きい。


 自分は個人的には、Redhat9まではRedhatを利用していたが、Fedoraが出るようになってからはいくつかのバージョンは利用しようとしたが、結局運用サーバーとしては使うものではないと悟り、RHEL互換として出現してきたCentOSを採用するようになった。いわゆるRedhat系では安定したベストのものだからと思うからである。RHELは、とある組織でユーザレベルで利用する機会があるので、そのテスト用としてもCentOSが役に立つからである。またRHELは導入されていても、実際に運用されているところではバージョンは1つか2つ前のものになるのが通常なので、CentOSのバージョンとも丁度合いやすい。それでも新バージョンで新機能が搭載されてると、いずれその機能を使うことになるわけだから、それまでに次のシステムの案を考えることになる。今後はそれが「サーバー仮想化」であり「プライベートクラウド」の構築ということになるだろう。