「Google Wave」資産の「Google Shared Spaces」公開

 最近はGoogleのプロジェクトも宣伝される割には、いつ開発中止、サービス終了になるが予断ができない。特にGoogle Waveの開発中止は、Google Mapsの開発者が当たるほど肝いりのはずだった。思ったほどユーザが獲得できなかったからとのことだが、一般公開されないうちは支持層が限られる気もするのだが、Googleの決断は早かった。

「Google Wave」の技術使ったコラボツール「Google Shared Spaces」(ITmedia)
Google Wave、Apache Waveとして開発継続(12.7)
Google Shared Spaces(Google Labs)

 その開発資産といえるものが、「Google Shared Spaces」というコラボレーションツールの形で継承されるという。現在は英語版だけのようだが、「Planning」「Productivity」「Games」「Polls」の4つのジャンルに分けられていて、ガジェットの形で提供される。もともとのGoogle Waveのコンセプトが判らないままに、本当にパーツごとにshareされるというところだろうか。


 何やら、まずspaceを作成して、その上でTwitterやBuzzを使いながら、コラボレーションでプランを立てたり、絵を描いたり、ゲームなどもできるようになっているようだ。何でもできそうだが、案外何でもできるということがとっつきにくい理由であるかもしれない。1人で使うものではないだけに相手との合意が必要だからである。


 一方、Google Waveオープンソース化された「Wave in a Box」はApacheのプロジェクトとして受け継がれていくことになりそうだ。「Apache Wave」というべきものになりそうだが、こちらの方が有望になる可能性もある。オープンソースとはGoogle1社だけで、あくまでGoogleWebサービスの枠の中だけでの発想よりも、広くWebサーバーの機能の一部としてのコンセプトの方がうまくいくかもしれない。