Firefox 4が正式リリース

 震災以来、ようやくネット関連の話を書くことになる。まだまだ気は重いのだが。Firefox 4が正式リリースされた。Firefoxとしては久々のメジャーバージョンアップである。何か、Firefox 3が登場した当時からは、だいぶ時代と争点は変わったような気がする。

Mozillaが「Firefox 4」正式版をリリース、従来より最大..(ITpro)

 まず見た目の印象は、ツールバーを表示させなければ、きわめてシンプルになった。FirefoxGoogle Chromeに近づいたような印象である。複数のタブの部分が角張って強調されているようにも見える。慣れるまでメニューの配置などに、やや迷いそうである。「オプション」などの設定メニューは左上のオレンジ色の[Firefox]ボタンに集約されているようである。



Firefox 4の起動画面


 Firefox 4の最大の改良点は、やはり処理速度のようだ。これまでの2〜6倍速いという。Firefox 3はIE 6に対抗するブラウザとして登場したが、その後Google Chromeはじめ、JavaScript実行などのブラウザの高速化が図られてきて、Firefoxプラグインの関係もあるだろうが、もはや起動が遅いブラウザとの印象があった。Firefox 4は改めて巻き直しにかかったものといえよう。


 新機能としては、HTML5への対応やGoogleの提唱するビデオコーデックである「WebM」に対応したという。それも含めて、FirefoxGoogle Chrome化といってもいいかもしれない。しかし、そうなると先行き、Firefoxの立ち位置は微妙になる気もする。