夏の節電メニュー

 原発の影響による放射線物質による汚染は、各地に広がっており不気味な状勢である。関東圏が受けるもう1つの大きな影響は、夏場の節電対策を行わなければならないことである。昨年のような40日間も連続の真夏日が来なければよいがと願うのみである。

家庭の15%節電、こうすればOK 政府「家庭の節電メニュー」(ITmedia)
「PCの消費電力はOS起動時が最大」マイクロソフト、PC節電策を公開

 現在では、街中であちこち節電しているのが見受けられる。駅のエスカレータは止まったまま、日中コンビニの中の照明は半分は消したままで薄暗い。ビルのエアコンも気候的にも入れられることはない。多少やり過ぎではないかとも思えるのだが、いざという時のために今から社会が節電に慣れておかなければならないというわけだろうか。


 夏の電力危機といっても、計画停電のときのように1日中というより、ピーク時の消費が問題となるわけだ。いかにピーク時の消費を減らすか、他の時間帯に分散させるかの計画こそが重要になってくるだろう。特に個人レベルは、1日中修行者のようにやみくもに節電すればよいというものではないと思える。なんでも「自粛」と同じになってしまう。


 一般家庭で最大の電力消費、およびピークを招くのは明らかにエアコンであるから、ピークの時間帯を中心に扇風機に切り替えるとか、設定温度を上げるなどすればよいかもしれない。他の電気機器はチリの積もればというところだろうか。冷蔵庫などは切るわけにはいかないから、節電効果は微々たるものだろう。


 仕事がら気になるのはPCの節電である。サーバーなどは基本的にダウンさせられるものではないから、根本的な運用計画を見直す必要が生じてくる。ここでも自前サーバーよりクラウドに依存した方が、節電できるということになる。クライアントでは電源投入時(OS起動時)に最もピークになるそうだから、ノートPCの起動時だけはバッテリーで行った方がよいのかもしれない。古いデスクトップPCはますます電源を入れる機会が少なくなっていきそうだ。