Gmailが新デザインに

 Gmailのデザインがまた変わる。これまでも新機能が付け加わる度に細かくデザインの変更があったと思うが、今回は全体的に他のサービスとの画面の統一が意識されるようだ。

Google、「Gmail」の新デザインを正式公開へ(ITpro)

 もともとGmailのメール画面は他のWebメールやメールソフトに比べると独特ではあった。Gmail以前はメールというと、左サイドにメールフォルダ、右サイドに上がメール一覧に、下に本文が現れるという3分割画面が定番だった。逆にそれに慣らされていたためにGmailの画面が特殊に見えたのかもしれない。そうしたこともあって「Gmailには違和感がある」と言って敬遠する人もいた。


 ところがGoogleの勢いとともに、もはやメールといえばGmailの方がデフォルトのようになった。古いWebメールを使っている方が時代遅れのように感じられるようになった。それはメール容量制限やスパムフィルタが強力なこともあってメール削除を気にしなくてもよいこと、それに伴って大量のメールの中から必要なメールをGoogle得意の「検索」で引き出せばよいという発想が斬新だったからだろう。一定期間Webメールにアクセスしていないと勝手にメールが削除されるWebメールサービスなどは論外である。そうして周囲でもGmail利用者が増えていったようにみえる。わざわざ「自分はすべてのメールをGmailに集約している」とGmailを勧めに自慢げに話しかけてくる人もいた。「すみませんが、私はGoogle Appsの管理者でもあるんですが」とは言わなかったけれど。


 しかしGoogleサービス全体で画面デザインが統一されてくると、画面をひとめ見ただけではサービス名を見ないととっさには判断できなくなることもある。Google検索結果の画面とGoogleニュースの画面をとっさには混乱したこともある。サービスが相互に切り替えやすいのではあろうが、どういう流れで元にきちんと戻れるのかが問題になってくる。現状ではブラウザのタブを複数開きながら操作しているが、開き過ぎると順番がわからなくなることもある。


 Gmailの新デザインというより、これからはGoogle+との関連が重要になってくる。これまではGoogleのログインして利用できるサービスのプラットフォームはGmailだったが、今後はFacebookのようにGoogle+に移行していくことになるのだろう。Gmailはその中の関連するサービスの1つとして開く画面のようになるかもしれない。そうなると今のところGmailの左上の「+You」から切り替えるようになっているが、もっと融合された形で先にGoogle+にログインするようになるだろう。