クラウド音楽サービス「Google Music」

 Googleが音楽クラウドというべき「Google Music」を米国で開始した。YouTubeの音楽版とでもいったところか。もちろんアップロードした楽曲は一般公開にはできないから、個人用フォルダのストレージサービスに近いものであろう。

Google、クラウド音楽サービス「Google Music」を発表 2万曲まで無料(ITmedia)

 楽曲は購入できるから、それは自動的に自分のフォルダにアップロードされるらしい。2万曲までは無料というから実質的に無償サービスであろう。む問題は「配布と共有」ということになる。著作権問題があるだけに、簡単に家族や友人とシェアというわけにもいかないのではないか。SNSが普及しているだけに、簡単に友達を見つけ、シェアする方法もいくらでも存在する。かつてのP2P問題の議論と似たようなことになる。


 米国内だけでスタートしたが、このまま日本国内にサービスが広がるとしたら、またぞろJASRACあたりが騒ぎ立てることになるだろう。ダウンロード販売だけならまだしも、私的利用とはいえアップロードできてしまうところが、DVDでいうところの「コピー・ワンス」に抵触しそうである。もっともそうした国別に著作権問題が簡単にはクリアーできないから、まずは米国内からのサービス開始となっているようだ。実際、発信元の国で判断しているようで「Google Music」にアクセスしようとしても拒否された。