Androidアプリ開発ツール「App Inventor」がオープンソース化

 しばしばGoogleサービスも開発打ち切りがなされることが多いが、Android関連も例外ではなかったようだ。Androidアプリ開発ツールである「App Inventor」がGoogleを離れ、オープンソースになる。Androidそのものがオープンソースなのだから当然のようにも思えるが、ややニュアンスが違うようだ。

Androidアプリ開発ツール「App Inventor」が..(CNET Japan)
Google、「Picnik」「GMC」など6サービス終了へ(ITmedia)
Androidアプリ開発ツール「App Inventor」がオープンソースで復活
Google、Androidアプリ開発ツール「App Inventor」..(2011.8.10)
Google、誰でもAndroidアプリを開発できるツール..(2010.7.12)
「コードが書けない」人を救う「App Inventor」..(@IT 2011.3.15)

 Andoroidのアプリ開発といえばJavaが思いつくが、特定のプログラミングの知識がなくても簡単にAndoroidアプリが作れてしまうというツールである。ユーザには手軽さとAndoidアプリへの近づきやすさが感じられるものだったと思われるが、Googleにとってはこれ以上発展のさせようがない、リストラ対象のサービスだったようだ。


 ただこれは教育分野では思いのほか好評だったようで、いきなりプログラミングにとりかかるよりも、まずプログラミングの概念を捉えさせるには、よい教材になるという見方であったようだ。それをMITが引き継いで、あらためてオープンソースとして公開するというのである。Googleには見限られた形だが、大学をはじめ教育機関に広がり、別の形での発展をする可能性が出てきたわけである。昔はこうしたものはバークレイ発のものが多かった。それが世界に広がり、やがてネットの標準となっていったものも多い。UNIXから始まり、BIND、Postgreなどは代表例である。自分も今年はAndroidプログラミングに手を付けてみたいと思うので(というよりJavaの見直し)、Eclipseと合わせて、MITのオープンソースに期待をしてみる。