Kindle FireがGALAXY Tabと互角に

 最近、注目してしているAndroidタブレットといえばAmazonKindle Fireなのだが、早くもシェアでGALAXY Tabと並ぶだけになっているという。価格が魅力なのと、なんといってもAmazonという巨大コンテンツが背後にあるからであろう。しかし国内での販売は、まだ不透明ではある。

Androidタブレット利用シェアでKindle FireがGALAXY Tabと互角に..(ITmedia)

 現時点はiPadタブレット市場では1人勝ちとはいうものの、電子書籍市場を背景とするタブレット市場は確実に成長を続ける。GALAXY Tabにしろ売上げが落ちたわけではなく、それ以上にKindle Fireの勢いが凄まじいということだろう。しかし国内で販売が始まったら、国産のタブレットばかりでなく、電子書籍市場もAmazonに根こそぎ持っていかれる恐れがあるのだろう。AppleAmazon、それにGoogleを加えて、ほとんど国内の市場は制覇されるかもしれない。それに対する抵抗が国内での販売を遅らせているのかもしれない。おそらく著作権問題やら書籍の再販制度などが絡んでいるのだろう。


 ただAmazonも国内での販売を決して急いではいないようにも見える。おそらく外堀から確実に埋めていき、満を持して出してくるだろう。そしてAmazonKindle Fireの販売そのもので利益を挙げようとしているわけでないところが強い。あくまでAmazon.comの売上げを伸ばしたり、またクラウドによるサービスを促進できればよいということになるのだろう。震災はあったものの、一昨年末ごろ、ようやく日本にデータセンターを設置したことからも、着々と国内でのビジネスを定着させてきていることがうかがえる。


 問題はAmazonのサービスに特化した機器といえるので、一般のAndroidタブレットと比べてどれだけの機能を持つかということである。自由にアプリを導入したりはできるのかどうか。変な制限だけは加えられていないことを願うのみである。